神戸の子どもたちの未来・教育を考える~『Most Likely To Succeed』上映会+ワークショップ

日時

4月27日(金)17:00~20:00

会場

神戸ポートオアシス5F(503)

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講演概要

21世紀の教育について考えさせられるドキュメンタリー映画 ”Most Likely to Succeed Synopsis”の上映会を開催致します。一昨年我が国もAI時代への対応に向け、150年ぶりと言われる教育改革2020を打ち出しました。指数関数的な社会変化が予測される中、進取の気風溢れる神戸として、これからは何を進んで取るのかと考るに、この変化に向け子供達が主体的に生きていく為の教育こそがそれにあたるとのではとの思いがこみ上げて参ります。2015年の公開以来、サンダンスを始め多くの映画祭やSXSW Edu などの教育カンファレンスや学校、図書館などの公共施設でも2000回近く上映されている同作は、教育改革に向け未だ手探り状態の教育現場や行政、企業に大いなる示唆、刺激を与えてくれるものと期待いたします。
上映後に、本作を国内に紹介するFutureEdu Tokyo 竹村詠美様進行により、テーマ別ディスカッションのお時間を設けさせていただきます。お時間許す方は是非そちらの方もご参加ください。

米国の教育カリキュラムは、戦争でロシアに負けたドイツが強い軍隊を組織するために全ての少年に始めた年齢別、科目別の教育を参考に1892年に制定された。当時米国は工業化を目指して、農民を均一した労働者に教育する必要があったのだ。教育システムの変更はそれ以来されていない。20世紀を通じてGDPが伸びれば、国民所得も伸びる時代が続き、読み書き計算が出来れば平均的な暮らしが出来た。しかし、1990年代後半からの急速な技術の進歩により中産階級に富をもたらした多くの仕事が奪われている。大学を卒業したら安定した職に就けるという時代は終わった。
かつて教育は賢人たちが議論を交わすものだったが、軍や工場のためにすべての子供たちに教育を施すようになると沢山の知識を持っていることが良しとされた。試験至上主義の中、子供たちは過度の時間を事実の記憶に費やし、貪欲に学ぶことへの意欲が失われていった。また、試験のためだけに記憶されその後使われることがない知識の9割は数か月で記憶から消えてしまうという実験結果も出ている。
情報化社会では国家や企業は知識を沢山持っている人ではなく、論理的思考力やコミュニケーション能力といったソフトスキルを持っている人材を求めている。それらの能力をどうやって身につけさせ評価したらよいのだろうか。
2000年にカリフォルニア州サンディエゴに開校したHigh Tech Highでは何をどれぐらいどう教えるかは教師の裁量に任されている。1年契約であるにも関わらず知的自由を求めて熱意ある教師が応募してくる。HTHでは教科書や試験、成績表がない。生徒たちはクラス単位でプロジェクト学習に取り組み、学期末に一般公開される展示会のための作品制作での失敗や成功を通じて人間的にも成長をしていく。
全米各地で古い教育制度から離れた大胆な試みが行われ始めているが、こうした新しい教育に関する長期的な研究結果はまだ出ていない。既存の教育制度を続けるも、新しい教育を選ぶのも賭けではあるが、我々は21世紀に相応しい新しい教育を検討すべき時期に差し掛かっているのではないだろうか。
by Marie Yoshikawa

出演者

竹村詠美(たけむらえみ)

竹村詠美(たけむらえみ)

FutureEdu Tokyo Co-Founder / Mistletoe Inc Fellow / Future Citizens 代表 インターネット黎明期からアマゾンやディズニーなどで消費者向けインターネットサービスや携帯電話ビジネスに従事。2011年からは日本最大級イベントコミュニティプラットフォーム Peatix.com のマーケティング責任者やアジア代表を歴任。グローバルビジネスの最前線での経験から、日本の教育環境に憂慮し、2016年6月から吉川とFutureEdu Tokyoをスタート。小学生2児の母。総務省情報通信審議会委員なども務める。慶應義塾大学経済学部卒 | ペンシルバニア大学ウォートンビジネススクール修士卒 | ペンシルバニア大学国際ビジネス修士卒